お悩みQ&A
鼻の病気

アレルギー性鼻炎

こんな症状があれば要注意!

・くしゃみ、鼻水、鼻づまりがよくある。
・喘息やアトピー性皮膚炎と言われたことがある。

この病気の原因は?

鼻の粘膜が、花粉や家のホコリ、ダニなどに刺激されて、鼻水や鼻づまり、くしゃみなどの症状を引き起こす病気です。症状と鼻粘膜の診察である程度診断できますが、血液検査をすれば診断だけでなく原因までわかります。アレルギー性鼻炎は、若い人だけでなく年配の人でも発症する可能性のある病気です。アレルギー性鼻炎が関連するちくのう症も増えており、その意味でも注意が必要です。

このように治療します。

アレルギーのお薬や、点鼻薬という鼻にスプレーするお薬で、まず治療します。 飲みぐすりには、いろいろな種類のものがあり、場合によっては効き目が弱かったり、眠気が強いような場合もあります。特に良く運転する方や危険な仕事に従事する方、あるいは眠気があると困る受験生の方など、患者さんそれぞれのライフスタイルを考慮して、患者さんに最もあったお薬を処方させていただきます。他に日帰りで行う鼻粘膜焼灼術や入院して行う手術もあります。当院ではアルゴンプラズマによる鼻腔粘膜焼灼術を予約制で行っております。このように症状の程度や治療効果により、どの治療法を行うかを決めていきます。お薬があまり効いていないときは、お薬を変更することで効果のある場合もありますので、ご相談下さい。

アルゴンプラズマ凝固療法についてはこちら

耳あか

花粉症

花粉症ってどういう病気?

アレルギー性鼻炎のなかで、スギなどの樹木や雑草の花粉が原因で、くしゃみや鼻みず、鼻づまり、目のかゆみをひきおこすものを花粉症と言います。他にのどのかゆみや咳が出ることもあります。特に有名なものは、春のスギ花粉症ですが、それ以外にも初夏のカモガヤ、秋のブタクサなどが原因になることもあります。現在では国民の20〜30%程度の人が花粉症といわれています。

こんな症状があれば要注意!

・毎年、同じような季節にくしゃみ、鼻みず、鼻づまりがある。
・くしゃみ、鼻みずのあるときに、目もかゆくなることがある。
・のどがイガイガしてかゆく、空咳が続くことがある。
・今年になってから、くしゃみや鼻みずが続いている。

この病気の原因は?

外から鼻に入ってくる花粉に反応して、鼻に入ってきた花粉を洗い流すために、鼻みずがたくさん出てきたり、奥に花粉が入ってこないようにするために、鼻の粘膜が腫れるために鼻がつまります。つまり、体の防御反応でもあるのですが、この反応が過剰に現れた状態がアレルギーなのです。花粉が無くなれば、もちろんこの様な反応は起こりません。それまで花粉症がなかった人でも、急にある年から花粉に反応し、毎年花粉症を繰り返すことはしばしばあります。血液検査で原因を調べることが出来ます。

このように治療します。

一般のアレルギー性鼻炎と同じように、お薬や点鼻薬で治療します。のみ薬は、のどの渇きや眠気のあるものから、眠気の無いものまでたくさんありますので、薬の効き目や患者さんのご希望を踏まえて最もあった薬を選んでいきます。また、アルゴンプラズマによる粘膜焼灼も行いますが、花粉症がはじまる前に終わらせておくのがおすすめです。

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花粉症外来のおすすめ

春のスギ花粉症の季節は、どの医療機関も混み合っていることが多く、お待ちいただくことも少なくありません。そのために、当院では3,4月のスギ花粉症の季節には、スギ花粉症の患者さんに対して、できるだけお待たせしないように時間予約制での花粉症外来を行っております。塾やお仕事で耳鼻科を受診したいけど、時間がないという方は、どうぞご利用下さい。詳しくは、受付までお訊ね下さい。

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副鼻腔炎(ちくのう症)

副鼻腔炎(ちくのう症)ってどういう病気?

副鼻腔炎は、俗にちくのう症とも呼ばれ、図の副鼻腔に膿(うみ)がたまる病気です。症状は、「青っぱな」が出ることが普通ですが、咳や痰の原因になったり、歯やほっぺた、頭が痛くなることもあります。レントゲンを撮れば診断できますが、診察でも鼻の中に右写真のように鼻茸というポリープがある場合もあります。

代表的な副鼻腔

こんな症状があれば要注意!

・粘りけがあったり、色の濃い鼻みずがよくでる。
・鼻みずが、のどの方に落ちていく感じがあり痰がからむ。
・頭痛がしたり、ほっぺたが痛くなることがある。

この病気の原因は?

カゼなどで引き続き起こる急性副鼻腔炎の他に、アレルギーが関連したり、急性副鼻腔炎が長引いて起こる慢性副鼻腔炎があります。また、虫歯など歯が原因で起こったり、カビが原因になることもあります。

このように治療します。

診断には、レントゲン検査で副鼻腔に膿がたまっているかを調べます。レントゲン検査でちくのう症(副鼻腔炎)と診断がつけば、鼻をきれいにする鼻処置やお薬を蒸気にして吸い込むネブライザー治療の他に「マクロライド」という抗生物質を減らしながら長くのむ「マクロライド少量長期投与」という治療法を行うことが一般的です。この治療法でも治らないときや、逆に悪化したりする場合は、副鼻腔に「できもの」があったり、カビが原因の時もありますので手術をお勧めすることもあります。 カゼの後に、鼻みずが治らない、頭が重かったり、頭痛が続く、痰や咳が続くときは一度耳鼻科を受診することをお勧めします。

鼻血

鼻血はどこから出るの?

鼻の入口付近に血管の豊富なキ−ゼルバッハと呼ばれるところがあり、大半の鼻血はこの部分を傷つけることで起こります。一度傷つくと、その部分が治るまで一週間程度繰り返し出血することもよくあります。他に、高血圧、肝機能障害、腫瘍等や、まれに白血病や血友病等の血液の病気が原因になることがあります。繰り返し出血したり、止血しにくいときは、血液検査やレントゲン検査等が必要になることもあります。

鼻血はどうやって止めればいいの?

普通の鼻血であれば、出血している傷口を確実に圧迫すれば止血できます。その方法としては、イスに座るなどで頭を高くしてから、小鼻のところを指で強くつまんで圧迫します。その際、あごを引き気味にして、ノドに落ちる血液を口から出すようにします。(飲み込んでしまうと、あとで吐き気がします。)もちろん、鼻をつまむので、その間は口で呼吸します。同時に、冷たいタオル等で鼻の付け根を冷やすのも効果的です。通常であれば、5-10分もすれば止血できます。また、ゼリー状の血液の固まりが出てくることがありますが、これは血液がすぐに固まるためで、特に心配なことではありません。
 大人の場合も、同様の方法で止血しますが、高血圧や肝硬変、血液をサラサラにするお薬等を内服しておられる場合は止血しにくい場合があります。特に、血液をサラサラにするお薬の中には、非常に血液が固まりにくくなる種類のものもありますので、その場合は主治医の先生とそのお薬が中止できるかを相談してみて下さい。また、一旦止血しても、強く鼻をかんだり、長くお風呂に入ったり、激しい運動をすると再び出血することがありますので注意してください。何度も繰り返す場合は、出血部位を電気やレーザーで焼灼する方もあります。この方法は、10才ぐらいから可能です。

鼻血
キーゼルバッハ部位の発達した血管