お悩みQ&A
Q
鼻血が出たときの対処法を教えてください。
A
ほとんどの鼻血は、鼻の入口付近から出血します。小鼻(鼻の穴のあたりの柔らかいところ)を親指と人差し指で強くつまんで、圧迫します。小鼻より上の硬い部分(鼻骨)をつまむのは誤りです。ティッシュや綿を入れてつまむと、より効果的に止血できるでしょう。その状態で、椅子などにすわって、アゴをひいて、うつむくような姿勢で5-10分間圧迫を続けます。上を向いたり、寝てはいけません。出血が多いと、口に回ってきますが、決して飲み込まずに、口から出すようにします。通常の鼻血であれば、これでおさまりますが、治まらないときは耳鼻科を受診して下さい。
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Q
鼻血が良く出るので心配です。
A
鼻血は鼻の入口から出血しているものが多く、大半は心配ないものです。特に、小児の場合は、鼻をいじったりして、鼻の粘膜を傷つけて出血することが多いのですが、出血するたびに20-30分以上出血したり、鼻血だけでなく、ケガをしても血が止まりにくかったり、打ち身ですぐに大きな青アザができるようであれば、出血傾向も疑われますので、血液検査等が必要になることもあります。大人の場合も、普通の鼻血が最も多いですが、中には腫瘍があったりする場合もあり、繰り返すときは、内視鏡やレントゲン検査が必要になることもあります。
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Q
アレルギー性鼻炎だと言われたが、原因はわかるの?
A
血液検査等で原因を調べることが出来ます。原因がわかることで、何を避けたらいいのか、また、いつから薬をのむべきか、いつまで薬をのむべきか、といったことがわかります。もちろん、検査は健康保険が使えます。
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Q
花粉症とアレルギー性鼻炎は違うの?
A
花粉症は、アレルギー性鼻炎の一つです。アレルギー性鼻炎とは、何らかの原因になるもの(抗原)を吸い込んだりすることで、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、といったアレルギー症状を引き起こす病気です。この抗原が花粉のものを花粉症といいます。花粉症といえば、主に春のスギ花粉症をさすことが多いのですが、それ以外にも、初夏のカモガヤ、秋のブタクサなど多くの原因になる花粉があります。原因は血液検査で、調べることが出来ます。
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Q
鼻はかむ方がいいの?すすってもいいの?
A
鼻はすするのではなく、優しくかむようにして下さい。鼻は耳と耳管という細い管でつながっています。鼻をすすると、この耳管という管を通して、鼓膜が奥に入り込み滲出性中耳炎や真珠腫という耳の病気の原因になることがあります。また、逆に強くかむと、鼻のバイ菌が耳管から耳まで押し出され、急性中耳炎を起こすことがあります。従って、強くかむのではなく、優しく左右交互にかむのがお勧めです。
Q
ちくのう症は手術しなければならないの?
A
ちくのう症の全てに手術が必要なわけではありません。最近では、外来による処置、ネブライザー治療にマクロライドというお薬を数ヶ月間服用する治療法で良好な結果が得られることから、まずこの治療法を試みることが一般的です。残念ながら、これらの治療法でも効果無いときに手術を行うこともあります。
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Q
子供がちくのう症で治療中ですが、スイミングは続けてもいいの?
A
プールには消毒薬が使用されていますが、それらの消毒薬は鼻の粘膜を傷害し、ちくのう症には決して良いものではありません。しかし、スイミングをしているお子さんのすべてがちくのう症を起こすわけではありません。スイミング後、色の濃い鼻みずが増えたり、ちくのう症が悪化するようであれば、スイミングを中止した方が良い場合もあります。スイミングは、呼吸器系器官の発達等にも良いことも多く、総合的に判断するべきで一律に禁止するものではありません。病状により主治医の先生と相談することをお勧めします。
Q
生後6ヶ月の乳児ですが、鼻がつまって苦しそうです。
A
1歳未満の乳児は、構造的に口よりも鼻での呼吸のほうが上手に出来ます。従って、鼻がつまると不機嫌になったり、哺乳にも影響が出たりします。つまっているときは市販の鼻吸い器等でこまめに取ってあげたり、取りにくければ耳鼻科で処置を受けてみてください。
Q
スギ花粉症は、いつから治療すればいいの?
A
スギ花粉症の治療は、お薬での治療が中心になりますが、お薬が効き始めるのに、2週間程度かかります。お薬によっては効果が出るのに、一ヶ月以上かかるものもあります。従って、スギ花粉が飛散し始める、少なくとも2週間前頃からお薬を飲み始めるのが良いでしょう。大阪では、例年2月の中旬〜下旬にスギ花粉の飛散が始まりますので、2月に入った頃から、お薬をのむことをお勧めします。なお、お薬でなく粘膜に対してのレーザー治療やアルゴンプラズマ治療等を希望される方は、治療後粘膜が落ち着くのに一ヶ月程度要しますので、遅くとも1月末までに済ませることをお勧めします。
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Q
耳鼻科でネブライザー治療をしていますが、何のためにするのですか?
A
鼻やノドの粘膜に直接薬剤を噴霧するので、炎症等をすみやかに抑える作用があります。アレルギーの場合は、粘膜表面のアレルギー反応を抑えたり、粘膜の腫れを抑える作用があります。ネブライザーの前に行う鼻処置では、鼻にスプレーすることで更に鼻の粘膜の腫れを抑え、ネブライザーの薬剤がより奥まで入るようにしています。